専門看護師を目指す方へ
広島大学大学院医系科学研究科「専門看護師コース」のご紹介
高度化・専門分化が進む医療現場における看護ケアの広がりと看護の質向上を目的に、看護界の総意で専門看護師認定制度が発足しました。
専門看護師制度の目的
専門看護師は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識及び技術を深め、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかります。
専門看護師の役割
専門看護師は専門看護分野において、ある特定の看護分野において「ケアとキュアを融合した高度な看護実践能力」を有することを認定される看護師です。
専門看護師は、専門看護分野において以下の役割を担います。
- 実践:個人、家族または集団に対しケアとキュアを融合した高度な看護を実践する。
- 教育:看護職に対しケアを向上させるための教育的機能を果たす。
- 相談:看護職者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。
- 調整:必要なケアが円滑に提供されるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。
- 研究:専門知識・技術の向上や開発を図るために実践の場における研究活動を行う。
- 倫理調整:倫理的な問題・葛藤について関係者間での倫理的調整を行う。
専門看護師教育課程
専門看護師教育課程を認定している日本看護系大学協議会では、「少子高齢社会や医師不足を背景とし、これまでにない看護への社会からの期待 の高まりもあり、平成23年6月の総会において、「キュアとケアの融合による高度な看護学の知識・技術を駆使して、対象の治療・療養・生活過 程の全般を統合・管理し、卓越した看護ケアを提供できる人材を養成するため」に、フィジカルアセスメントや病態生理、臨床薬理学を強化した 38単位の教育課程の開始を決定いたしました。
広島大学では、がん看護専門看護師と慢性疾患看護専門看護師課程において、この38単位の教育を行っております。
広島大学大学院医歯薬保健学研究科には、以下の分野があります。
- がん看護(38単位)
- 慢性疾患看護(38単位)
カリキュラム
<がん看護分野、慢性疾患看護分野>
2年間で専門看護師になるために必要な、共通科目(14単位)、専門科目(講義・演習14単位、実習10単位)、課題研究(2単位)、選択科目(2単位)、合計42単位以上を修得します。
共通科目
詳細については、各専門分野の担当教員へお尋ね下さい。
- がん看護:
- 慢性疾患看護:森山美知子 morimich@hiroshima-u.ac.jp
※現在は募集していません