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理学療法学専攻のスタッフを紹介します(2018年4月1日現在)。
教授 | 准教授 | 講師 | 助教 |
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浦邉 幸夫 | 前田 慶明 | 笹代 純平 | |
黒瀬 智之 | |||
高橋 真 | |||
濱田 泰伸 | 関川 清一 | ||
弓削 類 | 猪村 剛史 中川 慧 大塚 貴志 |
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浦川 将 | 藤田 直人 |
6つの研究室を紹介いたします。
Sports Rehabilitation Lab
理学療法学専攻/心身機能生活制御科学講座
■スタッフ紹介
教 授: 浦邉幸夫 Yukio Urabe, PhD, MA, PT (理学療法評価学、outcome分析学、スポーツ理学療法学)
講 師: 前田慶明 Noriaki Maeda, PhD, PT
助 教: 笹代純平 Junpei Sasadai, PhD, PT
■研究テーマ・研究内容
スポーツ医学研究から得られた知見が、一般のかたがたの健康増進に広く応用されています。長命のみではQOLの保全は困難で、健康長寿のためには、生活の中にいかに「運動」を組み込んで行くかが問われます。生活の中で行っている運動は、その後の人生に必ず影響を与えます。
スポーツ医学では競技スポーツにみられるように、「強く、高く、遠く、速く、美しく」という身体の極限にまで迫るような負荷が、身体に与える影響を研究しなければなりません。そして、その結果間違った動きやトレーニングを行うと、身体に故障やケガ(スポーツ外傷やスポーツ障害)を起こしてしまいます。その、治療やリハビリテーションが私達の研究室の大きなテーマでした。しかしながら、ここにきてやはりスポーツ外傷・障害のリスクを回避する「予防」に研究の視点がシフトしております。「ケガをしない身体づくり」や「ケガをしないで競技力が高まる動き」があるのなら、その解明は重要な課題になります。
膝関節前十字靱帯(ACL)損傷の予防、足関節捻挫の再発予防、腰痛の予防、肩関節障害の予防などに取り組んできました。このような研究を続けることで、スポーツを行うときにケガをしない安全な動きが、実は一般のかたがたの健康増進のための普遍的な動きにも通じることが、徐々にわかってきました。その一例が、「外反母趾」の研究です。高齢女性で進行した外反母趾をみることがありますが、実は中学生ころから徐々に悪化し始めるのです。産学連携研究の成果物として「外反母趾対策靴下」を製作しましたが、足袋構造で母趾と他の足趾を分離することで立位バランスが良くなることが分かりました。これは、スポーツ選手では母趾での踏ん張りやける力の増加にもつながりました。結果として、スポーツ選手のみならず、中・高齢者に研究成果が役立った例といえるでしょう。
このような成果物の研究は、産学連携研究として進展し、広島大学の知的財産(特許権)として認められています。
研究室には多くの大学院生が日夜研究室内の研究に加え、フィールドワークを行っています。スポーツ現場のサポートのみでなく、東北の震災の復興のお手伝いも進めています。修士論文では研究デザインの完成と目的なあった測定を実施し、博士論文で学位取得者はIFの高い英語論文を提出すべく総合的に深い知識の研鑚を進めています。研究室が発足して10年となりますが、OBを含めて各地でスポーツを始めさまざまな分野で活躍する人たちが増えてきました。
■担当している授業
学部教育では、運動系理学療法学・実習、機能能力診断学・実習、スポーツ外傷理学療法学総論/各論・実習、トレーニング科学、コンディショニング科学、健康スポーツ科学である。博士課程前期では、スポーツリハビリテーション学特論、スポーツリハビリテーション学特別演習、スポーツリハビリテーション学特別研究、実験研究法特論である。博士課程後期ではスポーツリハビリテーション学特講、スポーツリハビリテーション学特講演習、心身機能生活制御科学特別研究である。
Anatomy and Histology
理学療法学専攻/心身機能生活制御科学講座
■スタッフ紹介
助 教: 黒瀬智之 Tomoyuki Kurose,PT.
■研究テーマ・研究内容
研究面では、光学顕微鏡から透過型電子顕微鏡まで、形態学の研究に必要な主要機器は一応揃っている。研究用の部屋と設備は、浦邉研と川真田研で共用し、互いに助け合い、協力して運営しているため良い刺激となっている。川真田研では、骨、筋や神経など運動器を主体に研究を進めている。筋の発生、筋の傷害と再生、骨化の機構などがテーマであるが、それに限らず、意欲があって、解剖学に関連あるテーマで勉強したい人、光学顕微鏡や電子顕微鏡を使って研究してみたい人、人体解剖を本格的に学びたい人を広く求めている。
■担当している授業
学部:人体構造学、人体構造学特論、人体構造学実習
実習は、コメディカルとしてはトップクラスの環境と教育レベルである。
Biomechanics Laboratory
理学療法学専攻/心身機能生活制御科学講座
■スタッフ紹介
教 授: 高橋 真 Makoto Takahashi, Ph.D., PT
■研究テーマ・研究内容
理学療法が対象とする患者さんの多くは、運動の障害を抱えています。何が原因となって運動が行えないのかを詳しく分析しなければ、どういう理学療法を行うことが最良なのかを判断することはできません。我々は運動の障害を、筋肉が出す力の観点から分析し、捉える研究を主としています。具体的には、健康な人、あるいは患者さんを対象として、ビデオと筋電図を同期させて、運動時の筋肉の活動状態を調べる実験を行っています。また、力学的数値計算モデルを用いたシミュレーションにより、運動時に筋肉に生じる力を推定するということも行っています。
■担当している授業
担当している授業は主に運動学関係で、身体運動学、身体運動分析学、身体運動学実習などです。講義は力学の苦手な学生にもわかりやすく、丁寧に説明することをモットーとしております。身体運動学実習では、学生の興味を刺激するような課題を提示して、学生が主体的に実験計画を立案し実験を行うという実習を行っています。
大学院博士課程前期では、生体運動・動作解析学特論,生体運動・動作解析学特別演習、生体運動・動作解析学特別研究。
大学院博士課程後期では、生体運動・動作解析学特講、生体運動・動作解析学特講演習、心身機能生活制御科学特別研究。
Physical Analysis and Therapeutic Sciences
理学療法学専攻/心身機能生活制御科学講座
■スタッフ紹介
教 授: 濱田泰伸 Hironobu Hamada, PhD, MD (内科学、内部障害リハビリテーション学、スポーツ医学)
准教授: 関川清一 Kiyokazu Sekikawa, Ph.D, PT (運動生理学)
■研究テーマ・研究内容
わが国においては医学の進歩、医療制度の充実により平均寿命が延び未曾有の高齢化社会を迎えています。人口の高齢化に伴い呼吸器疾患、心臓疾患など内科的疾患患者は増加し、こうした内部障害を対象としたリハビリテーションの重要性が高まっています。当研究室では運動時の呼吸・循環応答、運動免疫、酸化ストレスなどの視点から、内部障害患者へのリハビリテーションおよび高齢者の健康増進のための運動に関する教育・研究を行っています。
■担当している授業
スポーツ医学総論,スポーツ医学各論,リハビリテーション内科学I,リハビリテーション内科学II,内部障害リハビリテーション学,内部障害リハビリテーション学実習,理学療法研究法,生活技術学,生活技術学実習,機能能力診断学特論,運動系理学療法学,運動系理学療法学実習
健康・スポーツ科学特論,健康・スポーツ科学特別演習,健康・スポーツ科学特別研究
Bio-Environmental Adaptation Sciences
理学療法学専攻/心身機能生活制御科学講座
■スタッフ紹介
教 授: 弓削 類 Louis Yuge PhD, MSc, PT
助 教: 猪村 剛史 Takeshi Imura PhD, PT
助 教: 中川 慧 Kei Nakagawa PhD, PT
助 教: 大塚 貴志 Takashi Otsuka MS, PT
4 名の教員と卒業研究の指導を受ける学部最終学年及び大学院博士課程(前期・後期)の学生により構成されています.
■研究テーマ・研究内容
1)脳血管障害の理学療法効果に関する研究
脳機能障害に対する理学療法の効果を脳地図(MRI,脳磁図)を使って検討する.
2)物理療法的環境下の生体反応
細胞培養,動物実験,生体を使い電気刺激,超音波,温熱,寒冷等の効果を解析する.
3)宇宙飛行による筋萎縮・骨萎縮のメカニズムの解明
無重力による筋萎縮・骨萎縮の研究を行うことにより,廃用性症候群の対策に応用する.
4)軟骨,神経等の再生医療に関する研究
細胞培養,動物実験の手法を使い,多能性幹細胞から骨,軟骨,筋,神経を造り出す研究を行う.
5)中枢神経系障害における姿勢調節に関する研究
理学療法学,体育学の面から重要な空間における姿勢制御に関する研究を行う.
■担当している授業
(学部)理学療法概論,基礎理学療法学,成人神経系理学療法学,物理療法学
(博士前期)生体環境適応科学特論,生体環境適応科学特別演習,生体環境適応科学特別研究
(博士後期)生体環境適応科学特講,生体環境適応科学特講演習,心身機能生活制御科学特別研究
Rehabilitation Medicine and Science
理学療法学専攻/心身機能生活制御科学講座
■スタッフ紹介
教 授: 浦川 将 Susumu Urakawa PhD,PT
講 師: 藤田 直人 Naoto Fujita PhD, PT
研究室は教授、講師、大学院生、学部生で構成されています。
■研究テーマ・研究内容
日常生活を営む上で必要な機能を生涯維持するために脳・脊椎・運動器に関する研究をしています。特に運動器の機能障害の治癒に向けての研究で、変性性関節症などの退行性疾患の予防、また疾病に伴う運動器機能障害や外傷・スポーツによって生じた障害を伴った運動器の再生を図ることを 研究・教育の焦点にしています。小児から高齢者にいたるまで、運動器機能に生じた障害に対して、より良い日常生活、QOLが得られる研究を行っています。
■担当している授業
学部:
人体構造学、人体構造学特論、人体構造学実習、リハビリテーション概論、リハビリテーション神経内科学、リハビリテーション診断学
大学院:
適応生活医科学特論、適応生活医科学特別演習、適応生活医科学特別研究、適応生活医科学特講、適応生活医科学特講演習
リハビリテーション医・科学特講、リハビリテーション医・科学特講演習、循環・代謝障害リハビリテーション学特論、循環・代謝障害リハビリテーション学特別研究、補装具学、躯幹・下肢疾患概論、リハビリテーション医学