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広島大学医学部保健学科は、平成4(1992)年に看護学、理学療法学、作業療法学の3専攻を持つ学科として設立されました。平成8年には大学院博士課程前期(修士)、平成10年に博士課程後期(博士)を設立し、現在では、保健医療福祉分野でリーダー的・指導者的役割を担う実践家のみでなく、全国の国公私立大学で教育者・研究者として活躍する人材を数多く輩出しています。
広島大学の強みは、何といっても総合大学であることです。文系か理系かに限定しない入試制度により、広島大学に将来の夢を託す若い世代への門戸を広げ、入学後には、苦手な学問にも果敢に取り組めるよう、学術的な関心を高めていけるカリキュラムを構築しています。まず、1年次には医学部、歯学部、薬学部の医療系学部をもつ霞キャンパスのみでなく、東千田キャンパス、東広島キャンパス(東広島市)において、人間性を深める幅広い教養教育科目を選択して学びます。2年次以降では、3専攻の学生が一緒に学ぶ専門基礎科目を設置しており、学生時代の早期からチーム医療やチームケアでの協働意識を持ち、お互いの専門性を尊重しあう考え方を重視しています。学術的に恵まれたこの環境を十分に活用し、クラブやサークル活動などにも積極的に挑戦することで、他学部との交流や友好を深めてください。
科学技術の高度化、情報化により急激に社会は変貌し、世界の中での日本のあり方が問われる時代にあって、国立大学では、社会に貢献できる学生を如何に育成していくかが求められています。保健学科では、学生の海外留学支援や外国人講師による講演会等を行い、国際化に対応した教育に力を入れています。保健学科では、広島大学の多様な基金をうまく活用し、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、北欧への留学生が増えつつあります。夢を抱いて入学された学生のみなさんが、広島大学の建学の理念でもある平和を希求する日本を牽引し、世界の中での広島大学を意識して活躍していただける人材育成を目指しています。グローバル化が進む社会では、今の時代では予測がつかない、地球規模で変革する未来が待っています。課題を発見し、自ら判断して解決できる基盤となる人間力を、広島大学で過ごされる学生時代に培っていくために、学生生活全般に気概と意欲をもって、主体的に取り組んでいただけることを期待しております。